南島には無料で砂金が掘れる場所があります。砂金堀のルールと方法を紹介します。
南島にはゴールドラッシュの名残を感じさせる街が点在しています。本来他人の土地で金を掘るのは違法ですが、それらの街の近くには、しばしば無料で合法的に砂金が掘れる場所があります。
かつてカナダで砂金を見つけたことがある筆者。ニュージーランドでも挑戦しました。
砂金堀りの道具
砂金を掘るのに必要なのは専用のお皿(ゴールドパン)とスコップ、見つかった砂金を入れる小さな容器、これだけです。渓谷はサンドフライが多いので、虫除けもお忘れなく。
ゴールドパンはアウトドアショップや雑貨屋で売っています。僕が今まで見た中で一番安かったものは6ドル50セント、標準の価格は15~25ドルくらいです。
ルールの確認
砂金堀はどこでも掘っていいわけではありません。許可なしに掘って良い場所は”Crown Mineral Act”という法律で決められています。政府のホームページによると、現在許可されているのは17のエリアです。アクセスが良い場所としてはクイーンズタウン近くのアロー川などが有名です。
これらのエリアは”Gold fossicking area”と呼ばれます。Fossickingとはニュージーランドで「地表の人力で掘れる範囲で鉱物を探す」ことを指すようです。
さあ、掘ってみよう
筆者が訪れたのはマーチソン近くの”Lyell Creek”。キャンプ場からアクセスできる小さな谷です。河原にはすでにおじさんが一人いて、金を掘っていました。”Any luck?”と話しかけると、「今日はまだ少しだけだよ」とのこと。あ、少しはすでに見つかったんだ。
ちなみにおじさんが使っていたのはゴールドパンではなく、”sluice box”という道具。大きな箱型で効率が良いそうです。もちろん合法です。
さて、ゴールドパンを使って砂金を探します。
スコップで河原の砂をゴールドパンに入れ、水を入れて揺すります。金は鉄の倍以上の比重があります。ですので、水を入れて揺すれば、金は底の方に落ちていきます。
ゴールドパンを水に浸け、一定の角度を付けて持ち上げると上の方の泥や砂利が洗い流されます。この繰り返しです。彫り方については筆者も初心者ですので、詳しくは調べて見てください。
ちなみに掘って良い場所は河原のみです。すなわち、別のどこかから土を持ってきて河原で洗うことはできません。
ゴールドパンと旅に出よう!
砂金が掘れるエリアにはキャンプ場やバーベキューの設備が隣接している場合もあります。家族や友達と挑戦してみるのもおすすめです。
ちなみに残念ながら、この日は筆者に幸運は訪れませんでした。1時間足らずで諦めたのが敗因かと思います。初心者には運と根気が必要なようです。
砂金が掘れる場所を紹介したウェブサイトはこちら。
http://www.paydirt.co.nz/locations/public-gold-fossicking-areas