女性が患うがんの中で最も多い乳がん。罹患者の7割以上を50歳以上の女性が占めますが、40代以下の女性や男性も乳がんと診断される例もあります。ニュージーランドの乳がん患者をサポートしようと、オークランドの美容室「Mika Styles」のMikaさんが活動を始められました。11月2日(木)に自身も髪を剃り、支援のためのイベントを開きます。
坊主頭になって乳がん患者の気持ちに寄り添いたい
ニュージーランドで乳がん患者のサポートを行ったり、乳がん検診の啓発活動をしているのが「Breast Cancer Foundation New Zealand(BCFNZ)」。街頭で募金を呼びかけたり、イベントやシンポジウムを開催するなど、活動内容は多岐にわたります。
BCFNZを通じて乳がん患者を支援しようと、Mikaさんは胸元まであるロングヘアを剃り、キモセラピー(Chemotherapy:化学療法)の副作用で髪の毛を失ってしまう患者の気持に寄り添うことに。また、BCFNZのウェブサイトでクラウドファウンディング(https://takeaction.org.nz/page/mikasakataspage)を始め、開始から1週間で寄付金は3,700ドルを突破しました。
「他人事じゃない」関心持ってもらうきっかけに
「これまでいろんな髪型を試してきましたが、坊主頭にはしたことがなく、ずっと興味があったんです。こういう支援の仕方もあることを知って、自分でもやってみようと思いました。お客様や友人に話をしたら、一緒に坊主になってくれるという人が集まったので、当日は店内をBCFNZのイメージカラーのピンク色に装飾しようと考えています。
ニュージーランドでは1日あたり8人の女性が乳がんと診断されているそうです。お客様からもご自身や知り合いが乳がんになったという話を聞き、決して他人事ではないと思っています。
Mika Stylesは、不治の乳がん患者の方たちにバウチャーを提供している『SWEET Louise』(https://sweetlouise.co.nz)にも登録しています。乳がん患者を支援をしたいのと同時に、今回の取り組みを通じて乳がんについて知ってもらい、検査への関心が高まればいいなと思っています」(Mikaさん)
11月2日に剃髪イベント 寄付は12月9日まで受け付け
Mikaさんは11月2日(木)に髪を剃ります。企画に賛同し、Mikaさんと一緒に坊主頭になりたいという人は17:00から18:30まで無料で髪を剃ってもらえます。イベントの見学だけの参加も可能です。
また、「坊主頭にはできないけど、髪の毛を寄付したい」という人の髪を同日12:00〜16:00まで無料でカット(要予約)。対象は毛染めやパーマをかけていない髪で、ポニーテールにした状態で長さが14インチ(約36センチ)以上ある人に限りますが、性別や年齢は問いません。髪の毛はダニーデンにあるFreedom Wigs(https://freedomwigs.com)に送られ、ウィッグを作るのに役立てられます(毛染めをしているMikaさんの髪は日本の団体に送られる予定)。
- 支援イベントへの参加予約や問い合わせはMikaさんまで。
- 電話: 09-302-0700
- mobile(txt可): 021-063-0767
- email:hello@mikastyles.co.nz
クラウドファウンディングはBCFNZのMikaさんのページ(https://takeaction.org.nz/page/mikasakataspage)で12月9日(土)まで受け付けています。クラウドファウンディングで集まった資金は、乳がんに関する研究や治療薬の認可を求める活動、乳がんと診断された人の支援に役立てられます。
Mika Styles
- http://www.mikastyles.co.nz
- Level 2, 42 High Street, Auckland