どんな人も「留学」という言葉を聞くと「語学力」という結果に結びつくことと思います。もちろんそれを第一の目的にしているのだから当たり前のことではあるのですが、留学から帰ってきた学生たちの言葉を聞くと、「語学力」というのはあくまでも数あるメリットの内の1つであることがほとんどです。留学をすることのメリット、そしてあえて高校生からの留学を経験することのメリットとはどんなものがあるのでしょうか。

能力とスキルに関するメリット

英語が身につくスピードが速い

スポーツにもよく言われることですが、語学は始めるのが早ければ早いほど能力の上限値が高くなり、且つ習得するスピードも早いと言われています。ネイティブスピーカーと同レベルの能力を得るためには相当な時間と努力が必要ですが、1~2年間の高校留学を終えた学生たちは、一度日本へ帰った後でも、ニュージーランドやそれ以外の海外の企業へ就職できるレベルにまで上達しています。
移住を求め30代から勉強を始めた場合でももちろん1~2年間しっかり勉強することで現地の企業へ就職できるレベルの英語力習得は可能です。しかしリスニングと発音に関しては、そのレベルの差が顕著にでてくるのが実情です。

エッセイ(小論文)に強くなる

日本の高校と比べて、ニュージーランドにはエッセイを書く科目が多く、物事を論理的、多角的に見た上で、自分の考えを文字で表現しなくてはなりません。起承転結を踏まえたエッセイを書く技術は、大学はもちろん就職をして社会人になったときにとても役に立つ事が多いようです。会社でエッセイを書くわけではなく、プロジェクトの概要や目標など、組織を動かすために必要な説得力を求められる機会が非常に多く、エッセイをたくさん書いた経験がとても役に立ちます。

精神的、気持ちに関するメリット

自立心

16歳~18歳とはいえ、親元を離れ言葉もわからずに新しい生活を一人で始めなくてはなりません。そこには強い意志と、明確な目標を持つことが重要になってくるのですが、それを自分の力で乗り越えざるを得ない環境に持っていくことで精神的に成熟し規律や自立性が身に付きます。
留学生の多くはこの精神的な自立が、一生の財産として残り全ての自分の自信の源になっています。

グローバルな視点が身につく

何をもってグローバルであるのかは、留学生本人が知るところではありますが、ニュージーランドという多様性のある国の中で生活をすると、単一民族である日本について新しい見方ができます。少し話は飛びますが、ビジネスで成功している人というのは、逆転の発想をもっていたり、当たり前のことを当たり前に感じない人が多く、そこにチャンスを見つけていますよね。
留学生は、日本へ帰ってくると今まで当たり前だったものがとても貴重なものに感じられたり、逆に不憫に感じ始めたり、新しい感覚を得ることが多いです。留学を体験することで、スキルだけではなく、勉強では身につくことのない「感覚」を見つけることができるのは、やはり新しいことを始めた実行力を持った学生たちです。
人が成長するためには、様々な刺激が必要です。そして「広い感覚」を持つことは、今まで以上に刺激を拾うチャンスが増えることではないでしょうか。 その「感覚」を得るチャンスが留学にあり、それが一番の留学のメリットなのかもしれません。