与党国民党のニコラ・ウィリス財政相は9月15日、大手食料品グループ「フードスタッフス」を分割し、「ニューワールド」「フォースクエア」を1系列、「パックンセーブ」をもう1系列に再編する方針を発表した。豪資本の「ウールワース」と合わせ、国内のスーパー大手を2社から3社体制にする狙いで、再選された場合は就任後100日以内に着手するとしている。ウィリス氏は「競争が弱いために国民は食料品に払いすぎている。家族はもっと選択肢と良い価格に値する」と述べた。まず商務委員会が半年かけて分離案を検証し、勧告が出れば法制化する方針だが、実際に分割するかどうかは確約していない。
政府が民間委託した経済コンサルティング会社センス・パートナーズの試算では、分割により2035年までに家庭ごとに年200~1320ドルの恩恵、20年間で最大129億ドル相当の消費者利益が見込まれるとする一方、物流や仕入れコストの増加幅次第では効果が縮小し、費用が便益を上回る可能性もあると指摘されている。既存のパックンセーブやニューワールドのオーナーオペレーターについては、店舗売却やブランド変更を強制しないと国民党は説明した。
この政策はニュージーランド・ファースト党がすでに掲げていた分割案と酷似しており、ウィンストン・ピータース党首は「まねっこ国民党がまたやった」と皮肉った。労働党のクリス・ヒプキンス党首も「国民は『レビュー』を食べて生きていけない」と一蹴し、より踏み込んだ対策を求めた。2026年総選挙を前に、生活費対策をめぐる各党の競争が激化している。
