与党国民党内で燻っていたクリストファー・ラクソン首相への「クーデター」疑惑を巡り、8月13日に党内で事実上の信任確認が行われた。
首相は2度にわたる交代の動きをいずれも退け、党首の座にとどまった。国民党の支持率は29〜30%台と低迷しており、首相にとってはここ数週間で最も厳しい局面での勝ち残りとなった。
火種となったのはクリス・ペンク議員だった。首相への忠誠を公に否定し続けていたペンク氏だが、党首選に名乗りを上げて敗北。この日のうちに閣僚職を失っただけでなく、国会議員としても辞職するという異例の展開となった。エリカ・スタンフォード氏ら一部議員も当初は首相支持の表明をためらう姿勢を見せ、党内の亀裂の深さを浮き彫りにした一方、マーク・ミッチェル氏やポール・ゴールドスミス氏は早い段階から首相を支持していた。
ペンク氏の議席では近く補欠選挙が行われる見通しで、労働党候補はすでに獲得に意欲を示している。首相は今回の投票を乗り切ったものの、自党議員の一部から信頼が揺らいでいる実態が公になったことで、総選挙に向けた指導力の立て直しが今後の課題として残る。
