アパレルブランド「グラッソンズ」の創業家として知られるグラッソン家が、オークランド北岸最大級のショッピングセンター、ウェストフィールド・アルバニーの49%株式を3億800万ドルで取得したことが9月11日、明らかになった。売却したのはシンガポール政府系ファンド(GIC)で、単一の商業用不動産の取引としてはニュージーランド史上最大規模になるという。
GICは国内の商業用不動産から撤退を進めているとされ、今回の株式売却もその一環とみられる。同時期にはオーストラリアの投資家シンジケートがオークランドのグレンフィールド・モールを1億4600万ドルで取得するなど、国内ショッピングセンターの所有権を巡る大型取引が相次いでいる。
ウェストフィールド・アルバニーは豪州上場のセンター・グループが引き続き残る51%を保有し、運営の主導権を握る。同モールは広大な土地を抱えることから、センター・グループはかねて再開発への意欲を示してきた経緯があり、今回の株主異動が今後の拡張計画にどう影響するかが注目される。
グラッソン家は1918年創業の老舗衣料品チェーン「グラッソンズ」の創業家で、上場企業ハレンスタイン・グラッソン・ホールディングスとは別に、一族として私的に今回の投資を行った。小売業から不動産投資へと事業の幅を広げる動きとして注目を集めている。
