ニュージーランド一次産業省(MPI)が発表した最新の「第一次産業の現状と見通し(SOPI)」レポートにおいて、ニュージーランド経済の心臓部である酪農(デイリー)および食肉・ウール(ミート)セクターの2026年度(6月30日通期)の輸出収益が、世界的な需要高騰と有利な為替レートを背景に、事前の予測を大幅に上回る歴史的な記録を達成したことが明らかになりました。
インフラ不況にあえぐ国内経済にとって、まさに一筋の強力な救いの一手となっています。
具体的なデータによると、酪農製品の輸出収益は前年比5%増となる過去最高の286億ニュージーランドドル(約2兆6500億円)に到達。世界的な乳製品価格の安定により、農家への生乳支払額(ファームゲート価格)も1キログラムあたり9.85ドルと高水準を維持しています。さらに、牛肉や羊肉などの食肉・ウールセクターも、世界的な供給不足による取引価格の跳ね上がりが追い風となり、輸出収益は前年比14%増の141億ドルを記録。
農家の税引前利益が前年比でほぼ倍増(96%増)する見込みです。MPIは「肥料や燃料などのコスト高は続いているが、この強力な収益力によって農家は長期的な成長軌道を維持できる」と分析しています。
