ニュージーランド政府は、低迷が続く国内経済の起死回生を狙い、これまで長年衰退傾向にあった鉱物・採掘セクターの復活に向け、複数の大規模な金(ゴールド)採掘プロジェクトの承認手続きを急速にファストトラック(簡素化・迅速化)させていることが明らかになりました。
世界的な金価格の高騰(ゴールド・ラッシュ)を追い風に、現政権は採掘投資家を国際的に広く呼び込んでおり、国内の年間鉱物・石炭輸出額を倍増させるという国家目標の達成に向けて大きく舵を切っています。
最新のデータによると、政府が昨年1年間で発行した探査や採掘に関する新規許可証(パーミット)は163件に達し、前年比で16%も増加しました。専門家は、現在進行中のプロジェクトや最終決定を待つ計画が順調に進めば、2030年代半ばまでにニュージーランドの金生産量は現在の2倍に跳ね上がり、過去30年間で最高水準に達すると予測しています。しかし、この大規模な採掘推進政策は、ニュージーランドが世界に誇る「100%ピュア(純粋な自然)」というクリーンな観光ブランドイメージや環境保護政策と真っ向から衝突しており、今年11月に控える総選挙の最大の争点として、国内外で大きな議論を巻き起こしています。
