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「ノースランド高速道路」建設へ36億ドル契約 NZ史上最大の官民連携事業始動

交通相クリス・ビショップ氏は7月30日、ノースランド高速道路の第一期区間となるウォークワース~テハナ間について、コンソーシアム「ノースウェイ」との間で総額36.49億ドル規模のプロジェクト契約を締結し、財務上のクロージング(合意成立)に達したと発表した。

ニュージーランド史上最大となる官民連携(PPP)事業で、早期の工事は来月にも始まり、開通は2033年を見込む。

新設される高速道路は延長26キロ、片側2車線の計4車線で、ウォークワース、ウェルズフォード、テハナに立体交差インターチェンジを備える。ドームバレー上部のクラーク・ヒルを貫く約1キロのトンネル2本のほか、橋15本、地下道2カ所、湿地帯を活用した雨水処理池12カ所も整備される。既に開通済みのプホイ~ウォークワース間の延伸にあたり、事故の多い国道1号のボトルネック解消が狙い。

政府によると、今回のPPP方式による正味現在価値は、従来型の公共調達で見積もった39億ドルの比較基準額を2億5100万ドル下回り、納税者にとって「良い投資」になるとビショップ氏は強調。投資1ドルあたり1.6ドルの経済効果が見込まれ、開通後は死亡・重傷事故が145件減少、所要時間が1台あたり7~10分短縮、悪天候などによる通行止め時間も年1000時間超減る見通しという。

ビショップ氏は、費用や工期の超過が問題となったトランスミッション・ガリーなど過去のPPP事業の教訓を契約に反映させたと説明。工事費の約6割は地元のサプライチェーンを通じて発注される見込みで、地元の若者向けインターンシップや見習い制度も設けられる。政府はNZ交通局(NZTA)に建設費の一部に充てる10年間・16億ドルの融資を提供する。開通後の料金徴収(トール)導入について今回の発表に言及はなく、NZTAは「決定はまだ何もされていない」としている。契約期間は2058年までで、満了後は道路がNZTAに引き渡される。