2026年4月1日から、KiwiSaver の拠出率(従業員・雇用主の掛け金)が現在の 3% から 3.5% に引き上げられます。 これは、雇用主と従業員がそれぞれ給与の3.5%を KiwiSaver に積み立てることを意味します。
政府は、この掛け金増加分の約 80%が従来の昇給(給与アップ)の伸びを抑える形で補われるだろう と予想しています。つまり、給与が上がる余力が減る可能性があるということです。
銀行のエコノミスト(たとえば Westpac)やビジネス団体 は、企業は「従業員の総コスト(賃金 + KiwiSaver 拠出分 + 他の経費)」で雇用コストを判断するため、掛け金が増えると 昇給額を抑えざるを得ないケースが多い と指摘しています。
たとえば、すでに経営が厳しい 衣料品小売業 などでは、「掛け金増加は経営への負担」として、昇給や人件費の余裕がさらに縮まると懸念の声が出ています。
労働組合側(Council of Trade Unions) は、掛け金負担が増えることで、低所得層の人たちが KiwiSaver から脱退しやすくなる可能性 を指摘しています。生活費に苦しむ人にとって 1% の負担増は重い、という見方です。
一方、ANZ の調査では、KiwiSaver会員のうち
- 約 34%は新しい「3.5%デフォルト率」を継続予定
- 21% は雇用主が上乗せしてくれるならさらに多く積み立てたい
- 10% は一時的に減額申請するつもり
との回答があり、加入者の反応は分かれています。
