ニュージーランドの天候は「1日の中に四季がある」と言われるほど予測が難しいことで知られています。
その主な理由は、南緯40度帯の「吠える40度」と呼ばれる強風帯に位置する孤立した島国であること、亜熱帯と極地からの気団が混じり合うこと、そして南北に細長い国土が多様な気候条件を生み出すことにあります。
特に、南アルプスの山岳地帯はフェーン現象を引き起こし、タスマン海は低気圧の温床となります。MetServiceは高解像度モデルや日本の静止気象衛星からの画像を活用していますが、山岳地形によるレーダーカバー範囲のギャップが課題です。将来はAIの進化が予測精度向上に貢献すると期待されていますが、現在のところ、変わりやすい天候に備え、最新の予報を確認することが重要だとされています。