カウリ木を枯らす病原菌が、ニュージーランドで最大観光名所の1つであるTane Mafuta (マオリ語で森の神)付近まで及んでいる事で、対策について議論されていることが分かった。
北島のカウリ原生地区Waipoura Forestにある、国内最大でニュージーランド最大観光名所の1つでもあるTāne Mahuta。
高さ50メートル以上、幹周り14メートルある樹齢2500年の大木を見に、年間20万人の観光客が訪問するほどの人気スポットだが、カウリツリーの立ち枯れが北島方面に広がり続けており、Tane Mafuta付近の若木で感染が認められている。主な感染原因の1つに人の靴底で人間の移動によるものといわれている。
昨年末、政府は、Tāne Mahutaを含む Waipoura Forest の入り口数箇所に、靴底を消毒・洗浄する場所を設置しており、閉鎖予定は考えていなかったが、DOC(自然保護局)では、今後Tāne Mahutaへのアクセスについては、地元マオリTe Roroa 族との相談によって決めていきたいとしている。その一方で、閉鎖による観光業界への影響も懸念されている。
実際、オークランド近郊のWaitakere エリア内にあるトレッキングコース複数が閉鎖されて以来、いくつかの現地ツアー会社に打撃等影響がでている。