1983年当時、マオリと日本人の血を引くミゴト・エリアさんの両親は手紙で連絡を取り合っていた。父親のナカモトオサムさんは、日本とニュージーランドを結ぶ貨物船のエンジニアとして働いていた。
ミゴトさんは3歳の時に父親に最後に会った。6歳の時、電話や贈り物が途絶え、父親との連絡は途絶えた。
しかし、母親が亡くなり、自分の家庭を持った今、ミゴトさんは父親を探す旅に出ることを決意した。唯一の手がかりは、亡くなった母親が40年間保管していた父親からの手書きの手紙だ。
「今がその時だと感じている」と彼女は語る。
父親の手紙に残された情報を手掛かりに、ミゴトさんは故郷のツティラから日本へと旅立つ。 「父にマオリの孫がいることを知ってもらえたら素晴らしいことです」と彼女は語る。
これは、必ずしもハッピーエンドが約束されているわけではない旅だが、ミゴトさんはチャンスに賭けてみる価値があると信じている。