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ホームレスの宿泊施設にロトルア住民反対

困窮者支援の緊急宿泊施設を増やす案件をめぐり、地元ロトルアの多くの住民から反対意見が投じられた。

ロトルアの13軒のモーテルに対し、今後5年に渡り緊急宿泊施設としての運営権限を与えることが計画されているが、これに反対する住民と、住宅および郊外開発省とロトルアカウンセルの間でのヒアリングが行われた。

緊急宿泊施設の増設は、治安の悪化と不安を生み、町の観光業に打撃を与えるというのが反対派の主張だ。

生まれてからずっとロトルアで暮らしているキャロリン・ホールさんは、緊急宿泊施設は問題を解決せずに生み出していると訴える。

別の住人、ビジネスオーナーのローガン・シップグッドさんは、「政府がこの街を社会的な実験か何かに使っているように感じる。観光旅行者が増えるようになったとき、ホテルがホームレスでいっぱいで、泊まるところがなければどうすればいいのか?」と憤る。

またスクール・ボードのメンバーであるヴィクトリア・フィンチさんは、2019年以来に学校が標的にされた60件の破壊行為を写真で見せながら、涙ながらに訴えた。

スクールホリデー中に糞便やドラッグの道具などが校庭にまき散らされるなどの被害に合い、校門から数メートル先で、罵詈雑言が投げつけられ、猥褻な行為に脅かされたことも。

ホールさんは、「もうたくさんです。町を住民に返してほしい。旅行者を呼び戻したい。安全なコミュニティを取り戻したいのです」と訴えた。