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タウランガで物乞い立ち入り禁止法

タウランガ、マウント・マンガヌイ、グレールトンでは、中心街の商店から5メートル以内に、物乞いや野宿者は、法的に立ち入ることができなくなった。

この法案の賛否をめぐり、タウランガのカウンセルでは意見が分かれたが最終的には、賛成6、反対5で可決された。反対派の一人であったジョン・ロブソン氏は、「どこにも行き場のない人々を、ゴミか何かのように扱っている。こんな法律を作るのは恥だ」と憤慨している。かたや、この法案を提案したテリー・モロイ氏は、「コミュニティにとっていい結果をもたらす」と可決に満足している。対象地域に店舗を構えるビジネスオーナー達もこの法案に喜んでいた。

$2ショップのある経営者は、「ホームレスたちは、金銭を求めに来ます。うちのお客さん達は、彼らを疎ましがって、私に不満を言ってきますが、私にはどうすることもできませんでした」と、これまでの苦労を語る。また別の食料品店オーナーも、「小さな子を連れたお客さんは、ホームレスがいると、危険を感じて、店に立ち寄るのを避けていました」と法案を支持している。

サルベーション・アーミーのソーシャルポリシー・アナリスト、アラン・ジョンソンさんは、「ホームレスの居場所をシフトしただけでは、根本的な解決策とは言えません」と説明し、路上生活者にとって最善の対策を検討し続ける大切さを訴えている。