ニュージーランド移民局は、数多くのインド人学生に対して国外退去を求める通知を発行している。ビザ申請の提出書類に不正な点が見られたからだ。
学生は、ニュージーランドで勉強をしてる間、生活してゆける資金があることを証明する必要があるが、この証明書類が偽造されているケースがあるとのこと。移民弁護士のアリスター・マクライモン氏によると、この疑惑の対象となる学生は、数多くに上るという。
何人もの学生がこの嫌疑をかけられているが、基本的な状況は皆同じであると説明する。
「彼らは留学エージェントを信頼し、学生ビザの取得代行を頼んでいる。学生たちは、エージェントが移民局に提出している書類については何一つ知らない」とマクライモン氏。彼らは移民局が、提出書類に偽造文書が含まれていると通知すると、一様に驚くと言う。
エージェントは、銀行を使わない家族のために口座残高証明の書類を手配するよりも、偽造した方がはるかに簡単であるため、偽りの書類を提出してしまうのだ。このような不正を防ぐため、移民アドバイザーのように、エージェントにも認定資格を設けるなどの工夫を求める声があがっている。
しかし一方では、認定資格を設けるなどして、留学手続きを困難にしてしまうと、留学生が減少する結果にもなりうると懸念されてもいる。