今年も年の瀬となりましたね。オークランドの街もすっかりクリスマスモード。
カラフルな装飾とあちこちから流れてくるクリスマスソングでみんなうきうきです(笑)
クリスマスに欠かせないものといえばなんといってもクリスマスツリーですよね!
ニュージーランドには「ニュージーランドのクリスマスツリー」と呼ばれる木があるのをご存知でしょうか?
真っ赤な花がぎっしりと咲く姿が印象的なこの木。ニュージーランドの北島で夏を過ごしたことがある方は必ず見たことがあると思いますが名前を知らない人は意外に多いかと思います。
マオリ語で「ポフツカワ」
毎年夏になると一斉に真っ赤な花を咲かせるポフツカワは、キウイたちにとって夏の訪れを告げる木なんだそうです。
夏の訪れとともに、一足先にクリスマスモードを街に運んでくれる木があるなんて、なんだか楽しいですね!
咲いてる花もきれいですが、この花が散ると木の下に真っ赤な絨毯ができあがります。これもまた綺麗。視界がほぼ真っ赤になります。
原産はニュージーランドの北島、さらには北島の中でも北側にしかもともとは生息していなかったそう。今は植林されて南側でも見ることができます。南北で育つ植物が違うのも、縦に長い国の面白いところですね。
また、ポフツカワはマオリの伝説の中でも重要な存在です。伝説によると、死者の魂はニュージーランド最北端の地ケープ・レインガにへと飛んでいき、そこから彼らの故郷(伝説上)であるハワイキに旅立つのですが、その際に別世界への入口となるのがケープ・レインガの崖にあるポフツカワの木なんだそうです。
わたしがニュージーランドに来たときはまだ9月でしたが、友達のひとりが「この木は夏になると真っ赤な花をつけてクリスマスツリーみたいなんだよ」と教えてくれました。そのときは「へー」くらいにしか思っていなかったのですが、夏が近づくにつれ、あちこちで真っ赤に燃えるポフツカワの花はそれはもう圧倒的な存在感で(笑)ニュージーランドの夏にとって欠かせないものなんだなあと感じました。
みなさんもぜひ「ポフツカワ」という名前を覚えて、友達が遊びに来た際に「この木はね...」と紹介しちゃいましょう!