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児童文学作家マーガレット・マーヒー

さくらももこさんが亡くなったのはまだ記憶に新しい出来事ですよね。みんなに愛された「ちびまるこちゃん」の作者の訃報は多くの日本人にとってショッキングな知らせでした。

さて、わたしが勝手に”ニュージーランドのさくらももこ”のような存在だなと思っているのが。今回この記事で紹介するマーガレット・マーヒー(Margaret Mahy)です。

以前「絵本好き必見!」の記事で紹介させていただいた、わたしのお気に入りの絵本屋さん”Little Unity”。そこでおすすめの絵本をたずねた際に、「ニュージーランドで子ども時代を過ごした人なら必ず知ってるし、わたしも大好きな絵本よ」と、店員さんが嬉しそうに教えてくれた絵本が、彼女のデビュー作「A Lion in the Meadow(1995, マーガレット・マーヒー&ジェニー・ウィリアムズ)」でした。

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日本語にも翻訳されています(「はらっぱにライオンがいるよ!」)。

ライオンがいるよ!と何度言っても、お母さんは聞いてくれなくて … 子どもにしか見えない世界を描く視点が斬新で、その世界観に引き込まれること間違いなしです。

マーガレット・マーヒーは、ニュージーランド出身の作家で、2012年にクライストチャーチで亡くなるまで、多くの児童文学やファンタジーを手がけました。

Little Unityの店員さんは、「彼女が亡くなったのが6年も前だなんて信じられない。あのときはとても悲しかった」と話してくれました。その気持ち、分かりますよね。

それからすっかりマーガレット・マーヒーのファンになり、彼女の絵本を探しては読みました。

その中でも、とくに好きだった絵本がこれ!

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「The moon & Farmer McPhee (2010,マーガレット・マーヒー&デイビット・エリオット)」

満月の夜、農場で働き詰めのおじさんを心配した動物たちが、そんな難しい顔しないで楽しくはっちゃけようよ!と歌って踊る、リズミカルな絵本です。仕掛け絵本になっているページもあって、よくできているのと、なにより動物たちの生き生きとした描写がとても愛らしい! ラストで、それまでこわばっていたおじさんの顔がほころんでいく場面では思わずこっちも微笑んでしまいます(笑)

一度きりの人生を楽しむか、楽しまないかは、自分次第! シンプルだけど、大切なメッセージが込められていて、何度も読み返したくなる一冊です。

彼女の考えるストーリーはどれも読み応えがあって、他とは一味ちがう世界観をもっているなあと思いました。それが可愛いイラストと一緒になることでさらに魅力を増します。

今もなおキウイたちに愛され続けるマーガレット・マーヒーの絵本。日本語に翻訳されているお話もたくさんあるので、みなさんもぜひ読んでみてください!

記者プロフィール

MADOKA

MADOKA

最近ニュージーランドに住み始めたMADOKAです。
お金を貯めてニュージーランドじゅうを旅すべくマイペースに奮闘中。
旅行、自然、山、絵本が好き。好きなことを中心に発信していきます。

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