12月に入り、街も一段とクリスマスらしい雰囲気になってきましたね。
ニュージーランドには、クリスマスを象徴するポフツカワという植物があります。
鮮やかな赤が印象的なポフツカワを眺めて、ニュージーランドのクリスマスの訪れを感じましょう!
ポフツカワ(Pohutukawa)
- 英名:
- ニュージーランドクリスマスツリー
- 原産地:
- ニュージーランド(オーストラリア説もあり)
- 科名:
- フトモモ科
- 見頃:
- 11月~1月ごろ
雄しべがたくさん集まって、まるでブラシのような形をした真っ赤な花が一斉に咲きます。
ポフツカワの親戚にあたる木がオーストラリアやハワイ、パプアニューギニアなどの太平洋の島々にも生息しています。
ちなみに、ポフツカワが自生しているのは主に北島で、一方の南島ではポフツカワに良く似た「ラタ」という木が多く見られます。
11月~3月にかけて花粉が飛ぶので、花粉症には注意が必要です。
特別な木
水滴がついたようなその花姿から、マオリ語で「霧でびしょ濡れ」を意味するポフツカワと名付けられたこの植物。
マオリの人々にとっては、故人の魂がポフツカワを通じてハワイキ(マオリの故郷である伝説の島)に戻っていくと信じられている聖なる木なのだとか。
また、鮮やかな赤の花と緑の葉のコントラストが美しく、ちょうど12月ごろに満開に咲くことから、ポフツカワはニュージーランド人にとってクリスマスに欠かせない景色の一部となっているようです。
ニュージーランドを代表する植物の一つとしてポストカードや雑貨によく描かれていますし、実はオークランドカウンシルのロゴにも使用されているんですよ。
ハチミツも美味
ポフツカワハニーは、バタースカッチやキャラメルと表現される、奥行きのある味わいが特徴です。
マヌカハニーほど癖は強くなく、濃厚で上品な甘さがあります。
なんと英国のエリザベス女王に献上され、ロイヤルファミリーにも愛されているハチミツなんですよ。
購入方法はオンラインのほか、土産物店やハチミツ専門店などでも入手可能です。
ポフツカワは、街中や海岸、公園、お庭など至る所で目にすることができます。
見かけた際にはぜひ足を止めて、ニュージーランドのクリスマスの景色を楽しんでくださいね!