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アジア人どうし、微妙な探り合い

ニュージーランドでは、他人に話しかけられる機会が多いですが、とりわけアジア人同士だと、微妙な雰囲気になる場合があります。

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ニュージーランドでは、パーティーなどの社交の場ではもちろん、エレベーターの中、銀行やスーパーなどで並んでいるとき、信号待ちなどでも他人によく話しかけられたりします。

日本では街中などでは他人に話しかけられることはまず無いし、話しかけられると何かの勧誘かと身構えてしまいますが、ニュージーランドではごく自然なことです。
 
ただ、同じアジア人どうしだと、どうも微妙な雰囲気になります。どこの国の人なのか、英語を話すのか、こちらで生まれ育ったアジア人なのかなどの探り合いが始まります。以前は服装や化粧などでどこの国の人なのか結構分かったのですが、最近は分からなくなってきました。また、多くの中国人や韓国人は英語名を使っているので名前だけでは分からない場合があります。

今日本は、中国と韓国と国際問題で対立していて、お互い敵対心を見せていますが、ニュージーランドに暮らしている中国人や韓国人は、もっと国際的な感覚を持っていて、とりわけ日本人を嫌っている様子はありません。むしろ同じアジア人ということで、仲が良いぐらいです。

それにニュージーランドでは、日本人は比較的印象が良く、日本人であることで有利な場合が多いので特に日本人であることを隠すこともありません。

多くの中国人や韓国人、とりわけ中国人は自分の国の言葉で平気で話しかけて来るので, どこの国の人か分かる場合も多いです。たとえ、英語で話されても、英語のアクセントでほとんどどこの国の人なのか分かります。

一方日本人はとりあえず英語で話そうとする傾向にあります。そして、相手が日本人と分かると安心して日本語で話し出します。

“英語は着物で”でもお話ししましたが、日本人は他の国の人に比べてとりわけ英語力を意識する傾向にあるようです。

日本人どうしで英語を話す場合、それが顕著に表れて、相手より英語力が低いと英語で話すのをためらい、英語が相手よりうまいと分かると、ちょっと高飛車になる人もいるようです。英語の上手さが力関係を左右するみたいです。

 

記者プロフィール

Arata

Arata

ニュージーランド滞在20年以上の視点から日本とニュージーランドの習慣の違いや、グローバルで活躍するためのヒントについてブログを執筆。
 
最近4コマ漫画のブログも掲載中

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