日本ではもはや甘酒や奈良漬けですら酒帯び運転とみなされる可能性がある程、飲酒運転への規制が厳しくなりましたが、ニュージーランドも去年12月より20歳以上の運転手に対して飲酒運転への制限がかなり厳しくなってきています。
飲酒運転の規定
現在飲酒運転が認められるアルコール数値
- 吐く息1リットル当たり 250マイクログラムまで (以前は400マイクログラムまで)
- 血中濃度は 100ミリリットル中50ミリグラムまで (以前は80ミリグラムまで)
通常は警察の検問で吐く息テストを行い、そこで制限値を超えた場合、Booze bus という飲酒運転者用のバス内か警察所で血液検査を行います。
吐く息1リットル当たり251~400マイクログラムのアルコールが検出の場合は、$200ドルのInfringement fee(違反金) と50ポイント減点、血中濃度100ミリリットル中51~80ミリグラムのアルコールが検出の場合は、$700ドルのInfringement fee(違反金)と50ポイント減点ということになっています。
血中濃度で51ミリグラム以上のアルコールが検出された時点で免停となり車を運転することはできなくなるます。
ちなみにニュージーランドでは2年以内に100点以上減点されると3ヶ月免停になります。
その数値はどれくらい飲めるの?
ではどれくらいのアルコール摂取であれば運転できるか・・
これは人それぞれ身体の大きさ、性別、体重、体質、飲酒の際の食事内容、飲酒後の経過時間等によって大分差がありますが、ニュージーランド環境科学研究所(ESR)が定める大きな目安としては、2スタンダードドリンクを2時間に渡って飲めば許容範囲のようです。
大手新聞社のヘラルドがお酒を何杯飲めば基準内なのか実際人に協力してもらいテストをした事があります。女性2名(体重70キロ前後)は2杯の白ワインを飲んだ後の数値が270mcgと260mcgでした。
と考えると身体の小さい日本人の私達が飲める量としてはワインが100mg一杯として、1杯までが妥当かな、と思います。
スタンダードドリンク?
ところでスタンダードドリンクって何?先ほど出てきたスタンダードドリンクとは、自分のアルコール摂取量を確実に把握し覚えやすくするために、アルコール10グラムを1単位(1スタンダード)として測定する方法で、ニュージーランドとオーストラリアで取り入られています。国内のアルコール飲料には、スタンダードドリンク単位がラベル表示されています。
飲んだら乗るな!
私も前に検問に引っかかりバスまで連れて行かされた経験があるので、偉そうな事をいえた立場ではないのですが、毎年交通事故の原因30%が飲酒であるそうなので、恐らく今後も検問等で飲酒運転の取り締まりは厳しくなっていくと思います。
日本人は白人に比べアルコールの処理能力が低いとも言われているそうなので、基本飲んだら運転しない!よう気をつけるに越した事は無いです。今は、飲酒で捕まっただけで、永住権も取りづらい状況なので、今後永住権を目指している方は大いに気をつけるべきです。