プルプルした食感の食物繊維の宝庫
ニュージーランドのカフェに行くと、チアシード入りのプディングやスムージーボウルをよく見かけますよね。でも毎朝カフェで朝ごはんを食べる人はそこまで多くないし、正直値段も高い。スーパーでも買えるので、自宅で食べてみたいけど、食べ方がわからないと思う人も多いのではないでしょうか。
そもそもチアシードとは、シソ科の植物「チア」の種です。見た目はゴマより少し大きいくらいの小さな粒で、黒や白のものが一般的。原産は中南米です。最近では「スーパーフード」として知られるようになり、ニュージーランドでも見かけるようになりました。
チアシードの面白いところは、水分を吸うと周りに透明なゼリー状の膜ができて、ぷるぷるした食感になること。調理は必要なく、基本的には液体に浸しておくだけで食べられます。一番簡単なのは、前日の夜にチアシードを牛乳やヨーグルトなどに混ぜて冷蔵庫へ入れておく方法です。朝になる頃には水分を吸って柔らかくなり、チアプディングの完成。そこにバナナやキウイ、ブルーベリーなど好きな果物を加えれば、カフェで出てくるような朝食になりますよ。
そこまで準備をしたくないという人なら、普段の朝食に少し足すだけでもOK。ヨーグルトに振りかけたり、オートミールに混ぜたり、スムージーに入れたり、シリアルに加えたり。味に強いクセがないので、意外とどんな食べ物にもなじみます。
朝はバタバタして抜いてしまうことも多いから、習慣にはできないという方には、デザートやおやつにも適しています。こちらも簡単。基本のチアプディングはミルク150mlほどにチアシード大さじ2杯、これにはちみつやメープルシロップなどの甘味を加えて冷蔵庫で一晩置いておけば、翌日いつでも食べられます。チョコレート風にしたければ、ココアパウダーを混ぜたミルクにチアシードと甘味を加えて冷やしておきます。ミルクをココナッツミルクに置き換えると、南国風の味わいに。食べ方がいろいろ広がりますね。
では、なぜこれほど人気なのでしょうか。まず注目されているのが食物繊維です。チアシードには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が足りていないと感じる人にとっては、手軽な補給源になります。水分を吸って膨らむため、朝食に加えると満足感を得やすいのも特徴です。
さらに、植物由来のオメガ3脂肪酸を含んでいます。オメガ3というと魚に含まれる栄養素のイメージがありますが、チアシードは植物性食品の中では比較的豊富な部類に入ります。魚をあまり食べない人にとっては、取り入れやすい選択肢の一つです。そのほか、カルシウムやマグネシウム、リンなどのミネラルも含まれています。もちろんチアシードだけで必要な栄養を全て補えるわけではありませんが、普段の食事にプラスしやすいのが魅力です。
ただし、いくつか気をつけたい点があります。まず、最初から大量に食べないこと。食物繊維が多いため、慣れていない人が急にたくさん食べると、お腹が張ったり胃腸の不快感につながったりすることがあります。最初は大さじ1杯程度から始めるのがおすすめです。また、水分と一緒に摂ることも大切です。チアシードは非常に多くの水分を吸収するため、乾いた状態で大量に食べるのではなく、あらかじめ水分に浸しておくか、十分な水分と一緒に摂るほうが安心です。
そして、スーパーフードだから食べれば健康になるというわけではありません。チアシードは栄養価の高い食品ですが、それだけで体調が突然変わったり、体重が急激に落ちたりする魔法の食材ではありません。普段から健康を意識した食生活に加えるものとして考えましょう。とはいえ、続けやすさという点ではかなり優秀です。スーパーで一袋買ってきて、夜にスプーン1~2杯をヨーグルトやミルクへ入れておくだけ。特別な調理技術も必要ありません。カフェの朝食メニューで見かけて気になっていたけれど、食べ方がわからなかったという人は、まずはヨーグルトに混ぜるところから始めてみてはいかがでしょうか。思った以上に簡単で、「これなら続けられそう」と感じる人も多いはずです。

スーパーでも買えるお手軽スーパーフード
-Happy eating!
Pukeko




