西洋ネギ「Leek」を使った大人な味小鉢
「おふくろの味」といえばなんでしょう?日本を出て海外生活をしていると、余計に恋しくなる実家の食卓。 思い出と共に様々な料理が脳裏に浮かびますが、その中でもよく思い出す一品が「ウドのぬた」です。
「ぬた」とは、日本の伝統的な料理法の一つで、食材を酢味噌であえる事を言います。 うどのほのかな苦味としゃきっとした歯切りの良さが、さっぱりとした酢味噌によく合います。 残念ながらウドはNZでは手に入りませんが、その味を思い出しながら「ぬた」は良く作ります。 葱やニラなどの野菜類、マグロや白身魚、貝などの魚介類など多くの食材と愛称の良い酢味噌。
今回は、ネギはネギでもリーク(Leek・西洋ネギ・ポロネギ・ポワロ・リーキともいう)をメインに、海老とワカメを合わせて作ってみました。 NZで売っているネギ(spring onion)は日本のネギと違って青い所が多く、白い部分は少ないですよね。今回のレシピのようにネギをメインに使いたいときに、普通のネギに変わって食べごたえのあるリークで代用しています。
特にリークは今が旬。季節外れだと青い部分は硬くてとても食べられず、もっぱらスープの香味野菜ですが、今の時期なら青い所も軽く熱を通せば美味しくいただけます。 晩御飯のもうひと品に、お酒のおつまみに、ぜひお試し下さい。
材料(ニ~三人分)
- リーク 中1本 300g程度
- むき海老 150g (冷凍のもので可)
- 乾燥カットわかめ 5g (水で戻し、よく水気を絞っておく)
酢味噌
- 味噌 大さじ2
- 酢 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- からし(練りマスタード) 小さじ1/2~1
- ごま油 小さじ1
- ごま 小さじ1
作り方
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リークを切る
リークは5cm幅に切り、繊維に沿って1cm幅程度に切っておく。
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海老とリークを茹でる
鍋にたっぷりと湯を沸かし、海老を最初に入れ再度沸騰したらカットしたリークを入れ1分茹でる。
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水気をきる
2を湯切りし、よく水気をよくきる。
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酢味噌を作る
ボウルに酢味噌の材料を全て入れよく混ぜあわせておく。
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混ぜる
4に湯切りしたリーク、海老、ワカメを入れ全体的によく絡め器に盛り付けて出来上がり。
ワンポイントアドバイス
- 「ぬた」の語源は酢味噌のぬるっとした感じが「沼田」を連想させる所から来ているそうです。
- ニラ、ほうれん草、などおひたしになる野菜でしたら大抵酢味噌に合うでしょう。
また、厚揚げ、油揚げ、すりみ、ちくわ、こんにゃくなどを合わせてもいいですね。 - 鮮度の良い、マグロ、サーモン、白身魚や、さっと火を通したイカ、タコ、貝類もよく合います。
- からしの量は好みで調整して下さい。またコチュジャンを少量いれるとゆで豚や鶏のささみなどとも良く合います。
- 今回はリークを茹でましたが、焼きネギにしても美味しくいただけます。
- 色々な食材の組み合わせを楽しみ、自分好みの「ぬた」を見つけてみてはいかがでしょうか。