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砂丘とワイナム湖

ょっと一味変えて、砂丘を探しに行きました。

砂丘とワイナム湖

 いつもなら山歩きをするんですが、今日はちょっと一味変えて、砂丘を目指しました。まさかここに砂丘があるとは夢にも思わず、ワクワク気分で出発。ベスリスビーチ、知っていますか。テ・ヘンガビーチ知っていますか。それも知らない?

では、下の地図1を見てください。Lake Wainamu Sand Dunesまで、市から35キロぐらいで、簡単に行けます。駐車場は地図2で分かるように右手に「P」見えます。スペースがなければ左手の「P」でも大丈夫です。ここから歩いて5分もすれば、案内標識(写真)が見えてきます。右手をとれば、黒っぽい砂丘を歩きながらワイナム湖へと、左手を取れば、川の中(浅い)をしぶきを上げながら、ワイナム湖へと、どっちを取っても20分ぐらいで湖へと到着します。

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歴史

 テ・ヘンガというのはマオリ語で「砂」。ワイナムは「砂ハエ」。マオリ族はこの海岸で、海の幸、豊富なベリー、鳥などが主食し、クマラ、タロなどの野菜を栽培しながら生活を送りました。神聖なる所、カヌーを使った所、マオリの住居跡、多くの野道など、考古学的にはとても興味深い所が残っています。

 1850年代にヨーロッパ人が入植し、カウリを切り出し牧場に変え始めました。この辺に住んでいたベスルス家族の名前をとって、英語でベスルスビーチと呼ぶようになりました。1920年代までにはほとんどの森は牧場になり、1924年にオークランド市は残っている森を保存するために購入しました。

砂丘

 最初に行った時は風がきつかったので、この砂丘を歩くのが大変でした。今回は穏やかな日でしたので、写真を撮りながら楽に歩けました。そして、砂丘を歩くだけでなく、写真のように誰でも砂丘サーファーになり、砂丘のてっぺんから真下へ滑って遊べます。

子供たちとダンボールを持って行くと半日があっという間に過ぎるでしょう。砂の醍醐味ですね。とっても楽しそうでした。

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砂丘の誕生

 18000年前から7500年ぐらい前まで、海面が急に上がり、海水が小川や谷へと広がって行き入江が作られました。海面はワイタケレ川や支流のワイナム川、モコロア川へと広がって行きました。海岸線にあった砂が吹き上がり、新しくできた河口に堆積し砂州を作られました。そして、ここ5、6千年の間で、海岸線にあった砂がさらに吹き上げられ、次第に砂丘が成形され、そして、それらの砂で川谷はせき止めら、今の真水の湖が出来上がりました。

ワイナム湖

 1周すると、1時間ぐらいかかります。ほとんどはオークランド市の管轄下ですが、ほんの少しだけ個人のファームを歩くようになります。この間湖に沿って歩いていたら、ニュージーランド産のケルル(大鳩)に会いました。タライエやカラカなどの大きな木ノ実を食べて消化し、フンを森の至る所に落とすので、森を守るにはとても貴重な鳥です。半周ぐらい歩くと、目前に滝が見えてきます。ここワイナム滝で、一休みをするのもいいでしょう。夏なら泳いでもいいでしょう。最初行った時は、雨上がりだったので、靴が泥んこになり歩くのが難儀でした。今回は湖の周りに自生したキリタンポやソーセージのような形の蒲の穂をたくさん見ました。

 1990年代に、湖の水質が低下して来ているし、水生植物の変化に気付き、オークランド市が 何か変わった魚でもいるのかと思って、2005~7年にかけて、9000以上の魚(数多くのとげのあるヒレを持つ魚パーチ, 金魚、鯉に似ているロッドという魚)などを取り除き、水質を高める努力をしています。勿論、湖には淡水魚であるニュージーランド産のワカサギ、ボラ、ウナギ、ココプ、イナンガ、トイトイなどが生息しています。

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 1周して帰路しようとしたら、賑やかな人の声が聞こえて来ました。なんと女性3人が湖へ入って泳ごうとしていたのです。冬の寒さも物ともせず、あっぱれ!

ピワカワカ

ソース:
https://www.thousandwonders.net/Bethells+Beach
https://www.geotrips.org.nz/trip.html?id=373 
https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Wainamu

 

 

記者プロフィール

ピワカワカ

ピワカワカ

悠々自適な生活に甘んじています。自然が好きで、写真を撮りながらよく歩きます。 歩きながら、木とか花とか目に入ったものの名前を覚えるのも楽しいですね。

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