アルゼンチンがオールブラックスに歴史的初勝利
Tri Nations 2020 Week 3
オーストラリアで開催中の Tri Nations2020 3週目に入り、アルゼンチン代表のロス・プーマス(以下プーマス)が、初戦を迎えてオールブラックスと対戦。
一つの引き分けがあるものの、プーマスはまだオールブラックスに勝利なし。
準備不足が心配されていたプーマス
コーチを含め選手もコロナウイルスにかかっていた時期があり、この大会の参加すら危ぶまれていた。
プーマスの代表の試合は2019年のラグビーワールドカップ以来の13ヶ月振りとなる。
ヨーロッパでプレイする海外組を省けば、コロナウイルス騒動の3月以降ほとんど試合をせずに、いきなり代表の試合に挑む形になり調整不足が心配されていた。
前半戦:プーマスの激しいタックル炸裂
しかし試合が始まると、準備不足を感じさせないプーマスが持ち味でもある激しいコンタクトでオールブラックス相手に互角以上に戦っている。
お互いに1ペナルティー(PG)を決め3-3
19分にプーマスの10番サンチェスがオールブラックスのディフェンスの隙間に、絶妙なキックを蹴り自らボールを拾ってそのままトライ。
ゴールも決まり10-3とプーマースがリード。
さらに10番サンチェスが2PGを追加して前半16-3で、プーマスがオールブラックスをリードして折り返す。
後半戦:トライで追い上げるオールブラックスだが、、、
13点差をつけられたオールブラックスはハーフタイムで切り替えたいところだったが、先にプーマスにPGを決められ3-19と16点差をつけられた。
52分オールブラックスはFWで押し切りトライ。
ゴールも決まり10-19として反撃開始かと期待したが、、、
試合開始から見せていた激しいタックルが後半になっても衰えることがないプーマスのディフェンスの前にオールブラックスは、何もできない。
逆にプーマスに2PGを奪われて10-25で突き放される展開。
試合終了間際に新人C.クラークがトライを奪い15-25としたが時すでに遅し。
トライ数では2-1とオールブラックスが上回るものの
プーマスの激しいプレイでプレシャーを受け一試合通じてミスや反則。
そして規律の悪さが目立ったオールブラックスがまさかの2連敗!
歴史的勝利でスタジアムは大騒ぎ
後半途中からほぼ勝利を確信したスタンドの控え選手を含め、アルゼンチンサポーターの皆でお祭りモードに入った。
そして試合終了の笛が鳴ってプーマスの選手達は抱き合い大喜び。
30戦目にしてオールブラックスから歴史的初勝利を掴んだ。
選手だけでなくコーチも涙、そしてスタジアムがお祭り騒ぎになった。
この試合1トライ1ゴール6PGの25点の全得点を挙げて勝利に貢献したプーマスの10番サンチェスもインタビューで涙ぐんでいた。
オールブラックスに快勝ともいえる内容で初勝利をあげたプーマスにアッパレ!
- この試合のハイライト動画
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11月28日プーマスとの2戦目が今年のオールブラックスの最後の試合になるので、リベンジして終われることが出来るか注目です。