IB-4-St-Andrews

今回の内容は少しだけ「留学」から離れていると感じるかもしれませんが、移住や長期的な親子留学を考えている方、あるいは日本のインターナショナルスクールへの入学を考えている親御様にも、一つのオプションとして頭の中に入れていただければと思います。

さて突然ですが、国際バカロレア(International Baccalaureate)教育プログラムという言葉を聞いたことはありますか?
もし聞いたことがある方は、下記の概要については読み飛ばしていただいても結構です。聞いたことがない方はざっと流し読み程度でも構いませんので、何となくでも頭に入れておいてください。

国際バカロレア(International Baccalaureate)とは?

国際バカロレアとは1968年にジュネーブで発足された国際バカロレア機構が提供する教育プログラムのことで、国際社会で活躍するために必要なグローバルな人材を育てることを目的としています。主に以下の3つのカリキュラムにわかれ、年齢に応じた人間力と学力の成長を奨励します。

  • 3歳~12歳(Primary Years Programme)
  • 11歳~16歳(Middle Years Programme)
  • 16歳~19歳(Diploma Programme)

The IB Learner Profile

国際バカロレア(IB)の理念として、ラーナー(学習する人)プロファイル(概略や描写)という長期的な教育ビジョンがあります。これはIBの持つ理想像を掲げたもので、IBを学ぶ生徒たちは下記のことを常に努めています。

  • Inquirers 常に探求する
  • Knowledgeable 知識を持つ
  • Thinkers 常に考え思考を止めない
  • Communicators コミュニケーションをとる
  • Principled 自分の信念を持つ
  • Open-minded 常に心を開く
  • Caring 周囲への気配り
  • Risk-takers リスクを恐れない
  • Balanced バランスをとれる人
  • Reflective 多角的に振り返る

ニュージーランドでの国際バカロレア

国際バカロレアが提供されている国は学校の数は、IBの本サイトによると2017年6月現在で、世界149の国や地域で、4500校以上の学校で提供されていることになります。
日本では46校、ニュージーランドでは25校となっています。

ニュージーランドの25校の内、11校は公立の学校で、5校がオークランドにあります。

Find an IB world school

11校の内9校でPYPプログラム(3歳~12歳)の履修が可能であるため、移住や長期的な親子留学の選択肢にもなり得るのではないでしょうか。

もちろん国際バカロレアは日本でも受けることはできますが、小学生年齢の場合、文部科学省認定の学校となるとほとんど選択肢がないのが実情です。

学費について

親子留学という道を選んだ場合、子どもはインターナショナルスチューデントという扱いになり、多くの学費を払うことになります。
※公立学校の場合、現地の生徒の学費は基本的に無料となり、「寄付」という名目で年間で数百ドル(数万円)ほど払うこともあります。
インターナショナルスチューデントの場合、年間の学費はおよそ$13,000~$16,000くらいとなり、日本円で100万~130万円です。
これだけを聞くと高く感じるかもしれませんが、見方を変えることでその印象が変わってきます。
というのも、日本のインターナショナルスクールは年間で200万円以上が相場となっており、そもそも日本人は入学が難しかったり、子どもはもちろんのこと、両親もある一定以上の英語を話せることが最低条件です。
とはいえ本来は海外から日本への駐在員向けに設立された学校がほとんどなので、納得ですよね。
それでも完全に英語の環境で子どもを育てたい、と考える親御様は少なからず存在し、無理してでもインターナショナルスクールへ入学させるケースもあります。

そこで、あくまでも一つのオプションとして、小学生低学年、或いはプリスクール(小学校入学前)の段階でニュージーランドへ子どもを留学させる道もあるということです。
学費の面や住環境の面でも、日本とはまた違った環境に身を置くことができます。もちろんニュージーランドは英語圏の国なので学校はもちろん、学校の友達、日常生活も全て英語です。

英語の能力は必須?

日本のインターナショナルスクールでは入学に一定以上の英語能力が求められることが多いのですが、その一方で英語の話せない小学生をニュージーランドの公立小学校へ通わせた場合、通常の授業とは別に、放課後等を使い英語の授業を受けさせてくれます。
ニュージーランドでは移民も多く、英語が第二言語のケースが多いため多国籍国家ならではのことなのでしょう。

まとめ

今回のお話は英語を学ばせるためだけの留学というわけではなく、各家庭の教育方針や日本とニュージーランドでの生活スタイル、教育プログラム、そして海外での生活という風に、ひとくくりにできるものではありません。
様々な留学スタイルが確立されている中で、国際バカロレアといった学ばせたいプログラムを受けさせながら親子で英語を習得する方法もニュージーランドにはあります。
ビザの問題や実際の生活はどうするのか、解決すべきこともありますがNZdaisuki.comにて全力でサポートをしますので、まずは無料メール相談をご利用ください。