乳業大手フォンテラは9月24日、2026年7月期(2026年度)の通期決算を発表した。税引後利益は26億ドルで前年比142%増、売上高は270億ドルだった。営業利益は34億ドルと前年の17億ドルからほぼ倍増したが、これには今年3月に完了した消費者向けブランド「マインランド」事業の仏乳業大手ラクタリスへの売却による12億ドルの利益が含まれている。
売却の影響を除いた継続事業の基礎的営業利益は18億ドル(23.6%増)、基礎的税引後利益は12億ドルで、1株当たり利益は71セントとなった。フォンテラは1年前、マインランド売却後3年以内に2025年度の利益水準に戻すとの目標を掲げていたが、これを2年前倒しで達成した。事業別では、たんぱく質需要の高まりを受けて原料事業が約12億9,300万ドル、フードサービス事業が5億4,700万ドルの営業利益を上げた。資本利益率は11.7%から14.2%に上昇し、目標の10〜12%を上回った。
2025/26年シーズンの最終乳価は乳固形分1kg当たり9.69ドルに確定。期末配当33セントを含む年間配当は73セント(前年57セント)で、乳代や特別配当などを合わせた株主への現金還元は総額196億ドルに達した。リチャード・アレン最高経営責任者(CEO)は「実行の年だった」と述べ、天候や地政学的な混乱の中でも過去最高の出荷量を達成したと強調した。
今後3年間で南島に10億ドルを追加投資し、たんぱく質製品の製造網拡大と環境性能の改善を図る。全粉乳などの汎用品から高付加価値製品へと生乳の用途を移すのが狙いで、2029年の稼働後には50〜60人の常用雇用が生まれる見込み。有機乳事業の南島への拡大も予定している。2026/27年シーズンの予想乳価は9.50ドル(8.50〜10.50ドル)で、エルニーニョ現象の可能性にも備えるとしている。
