ニュージーランド・ファースト党首でもあるウィンストン・ピーターズ外相が7月29日の国会審議中、中国系のグリーン党ローレンス・シュー=ナン議員に対し「自分の国へ帰れ、そこではヒラメのようにうそをつく」と発言し、波紋が広がっている。
ピーターズ氏はその後もSNSで中国の民主主義の欠如を引き合いに出すなど発言を撤回せず、「この主張は変えない」と強気の姿勢を崩していない。
タウランガでの公開集会に出席したクリストファー・ラクソン首相は、発言について「人種差別的だと思う」と明言。「非常に不快で全く不適切だ。中国系のキウイはこの国に等しく貢献してきた同胞であり、シュー=ナン議員にもピーターズ氏と同様に発言する権利がある」と述べた。一方で首相はピーターズ氏を外相職から更迭しない意向を示し、「彼はこれまで有能な外相だった。選挙まで3か月に迫る中、注目を集めるためのゲームをしているだけで、有権者はそれを見抜くだろう」と擁護した。
元首相ヘレン・クラーク氏や元国民党党首ドン・ブラッシュ氏らは更迭を要求しており、ブラッシュ氏は「更迭しなければ政権は終わる」と警告。中国外務省の報道官は「内政には言及しない」としつつ、「差別や偏見に反対する」とけん制するコメントを発表した。
