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ドライバーズライセンスとWOF/CoFのデジタル化がスタートラインに

ニュージーランドでは、ドライバーズライセンス(運転免許証)、WOF(Warrant of Fitness)、CoF(Certificate of Fitness)をスマートフォンに表示できるようにする法案が、国会で審議を開始しました。現在は運転中に物理的な免許証の携帯が義務ですが、これをデジタル化する選択肢が提供されます。

首相ルクソンは、デジタル免許は「常識的な選択」として支持し、「私たちは日常的にデジタルウォレットを活用している」と述べました 。運輸大臣ビショップも、「多くの国民がデジタル免許を望んでおり、法律を改正する」と語り、ニュージーランドは世界でも先進的にこの制度を導入する国になり得るとしました。

法案名は「Regulatory Systems (Transport) Amendment Bill」で、陸上輸送、航空、海運に関する法律を近代化し、技術に対応する形で整備することを目的としています 。この法案は、免許証に関する定義を「物理的」だけでなく「電子的」にも拡張し、デジタル免許の導入を容易にする枠組みを構築します。

また、ID提示が求められる多くの場面で(例えば港の入構やバーでの年齢確認など)、スマートフォンに表示されたデジタル免許を提示できるようになると見込まれます 。ただし、物理的な免許証は今後も保持可能であり、テクノロジーにアクセスしづらい人への配慮もされています。

WOFや車両登録に関しても、NZTA(ニュージーランド運輸庁)のアプリですでに管理されている情報を活用し、紙の証明書(ステッカー)や郵送による通知・手数料の削減が図られる予定です。印刷・郵送コストとして年間で約1,700万ドル相当が節減される見込みです。

ビショップ運輸大臣によれば、これらの変更は来年中ごろまでには法的に整備され、運用が開始される予定です。デジタル免許の導入に向け、政府のデジタル担当官やNZTA、運輸省が緊密に連携して準備を進めているとのことです。

一方で、野党からはプライバシー保護や運転中のスマートフォン使用との整合性について懸念の声も上がっています。例えば、警察にデジタル免許を見せる際、「運転中に操作していた」とみなされないよう注意が必要との指摘がありました。