ニュープリマスに住む79歳のリンダ・リリーさんは、住所が変わったことを伝えるためにIRDに電話をした。
「生年月日を訊かれて答えると、『ここにある記録と違いますね』と言われました」とリリーさんは語る。
IRDの持つ情報では、リリーさんは1900年1月に生まれたことになっていた。それが正しければ、彼女は今123歳ということになる。
「それを聞いて私は、『こうやって電話で話すこともできないわ。とっくに死んでるわね』と言いました」
IRDの担当者によると、生年月日の変更は近くのIRD事務所に出向いて申請しなくてならず、電話では対応できないという。
高齢のリリーさんにとって、健康上の問題もあり、家から出てどこかへ行くことは容易ではない。
ただ生年月日を正したいだけなのに...このリリーさんの訴えが『Taranaki Daily News』に掲載されるとすぐに、彼女はIRDの職員から訪問を受けた。
リリーさんを訪れたIRD職員は、直ちに問題を解決してくれたとのこと。
IRDのスポークスマンによると、1900年1月は、登録者の生年月日が抜けている場合の初期設定値で『きわめて稀なケース』に相当するという。
またIRDは、今回の職員の訪問のように、事務所に来ることが困難な人のために、さまざまなサービスを提供しているという。