ニュージーランド警察内部の不正行為を調査する「ナショナル・インテグリティ・ユニット(NIU)」による捜査の結果、少なくとも10人の警察職員が刑事訴追される見通しであることが明らかになった。
容疑には誘拐や性犯罪に関与したとされる職員のほか、銃器密売に関連する容疑、薬物供給、暴行、恐喝、脅迫、器物損壊などが含まれるという。
NIUは警察内の腐敗防止と摘発の強化を目的に2020年に設置された部署で、発足以来600件を超える案件が付託され、うち約100件がさらなる調査に進み、14件が起訴に至っている。直近では6月18日時点で325人の警察職員に関わる271件の捜査が継続中であり、5月11日時点でNIUが手がける活動中の捜査は39件にのぼるとされる。過去には、コカイン供給や職務上の情報の不正利用、コンピューターへの不正アクセスなどで有罪となった職員もいる。
警察内部でのこうした不正の広がりは近年たびたび報じられており、組織的犯罪グループとの関係が疑われる事案も含まれる。今回新たに明らかになった訴追対象の規模は、警察組織の綱紀粛正のあり方に改めて注目を集めそうだ。
