NZ運輸庁(NZTA)の職員ナディーン・エリクソンが、ギャングメンバーのパートナーに同庁のデータベースから得た機密情報をメタンフェタミンと引き換えに提供していたことが発覚した。
エリクソンは2021年中頃から2023年3月までの約2年間にわたり、運転免許や車両登録のデータベースに不正アクセスし、運転手や車両の連絡先や住所などの情報をキング・コブラズギャングに渡していた。これにより、ギャングは報復のために運転手を特定し、襲撃していた。
パーマストンノース地方裁判所で11ヶ月の家庭監禁が言い渡され、判事は「これは信頼の重大な侵害であり、個人情報が犯罪者の手に渡ったことは重大な悪化要因である」と述べた。エリクソンは反省の意を表し、カウンセリングを受け、ボランティア活動を行っていることが考慮された。今回の事件は、NZTA職員による個人情報の不正利用が過去にも発生していたことを浮き彫りにし、政府機関への信頼を損なう結果となった。