運輸庁(NZTA)のオンラインリスクアセスメントツールであるメガマップは、ニュージーランドの道路の制限速度の87%が本来あるべき安全速度を超過していることを示している。
メガマップは、衝突履歴、道路状況、周囲の土地利用、交通量などのさまざまな要素から安全で適切な移動速度を計算する。メガマップでは、現在の時速100㎞の制限速度は全体の5パーセントであるべきで、ほとんどが時速60〜80㎞、都市部では時速30〜40㎞が安全で適切な制限速度であることを示している。先月、運輸大臣が政府のVision Zero交通安全計画において、今後10年間で交通事故死者数を半減させることを目指していると語っている。また、大臣は制限速度を一律に引き下げるのではなく、最も危険な道路に焦点を絞り、安全で適切な制限速度を設定するつもりだと語っている。
トラック業界を代表する組織からは、道路の制限速度を下げることで危険を回避することに理解を示しつつも、制限速度を下げることはニュージーランドの輸出主導型経済を減速させ生産性を大幅に低下させるのではないかという懸念が出ている。