英国エリザベス女王2世が亡くなった。国家元首としてニュージーランドの貨幣には女王の肖像画が描かれていたが、今後はどうなるのか。
エリザベス女王二世の肖像は、1953年以来ニュージーランドの硬貨の表を飾ってきた。紙幣に現れたのは、準備銀行が3種類目の紙幣を発行した1967年で、この時は10進数の紙幣であった。
準備銀行のスポークスマンは、君主の交代により現在流通している貨幣の使途や価値は変わることはない、と発表。
1970年代には、40年も流通している古いコインを見ることも少なくなかった。それらコインには、1936年に亡くなったジョージ5世、1952年に亡くなったジョージ6世が描かれていた。
女王が亡くなったという理由で、現金が流通市場から取り除かれることはないという。通常紙幣は長期的に使用されるなかで、劣化したものはその役目を終え、徐々に新しい紙幣に交換されてゆく。
新紙幣はカナダで印刷され、その発注は1年か2年に1度だけ行われる。
新たな君主を描いた貨幣がいつ鋳造されるかは、現在は全く未定だが少なくとも数年先であることは間違いないとのこと。