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不法に解雇されたシェフにNZ$86,663ドル支払われる

ワナカで働いていたシェフが、有給休暇に不法に解雇されたことで、雇用主から違約金などNZ$86,663ドルを受け取った。

ラメシュ・ナスさんは、南島のリゾート地のレストランSpice Roomで、2016年9月から2018年4月まで、就労ビザで働いていた。2018年3月、ナスさんは3か月の年次有給休暇を申請し、雇用主はこれを認めた。彼はこの休暇を利用してインドへ里帰りした。休暇後は職場に戻る意図を雇用主にも伝えていたが、彼がインドに滞在中、レストランは彼の代わりに新たなシェフを雇った。ナスさんがニュージーランドに帰る途中、ニュージーランド移民局から彼の就労ビザがキャンセルされたことを伝えられ、香港での搭乗を拒否された。結果としてナスさんは、インドへの帰国便に乗るまで、36時間香港の飛行場で、なすすべもなく不安の中、待たなくてはならなかった。Employment Relations Authority(ERA)は、休暇申請を受け入れた雇用主が、ナスさんの帰国を待たずに、社の都合で新しいシェフを雇い入れたことを訴えた。ナスさんは、週50~60時間働いていたが、実際には30時間労働を申告していたことも明るみにでた。ERAはレストランに、彼の未払い給与NZ$54,238.06ドルを支払うよう命じた。

さらに不法解雇によって失ったNZ$10,424.96ドル、香港で惨めな待ち時間を強いられた賠償金としてNZ$22,00ドル、合計でNZ$86,663,02ドルをナスさんに支払うことがレストランに命じられた。