Drug and Alcohol Review誌に掲載されたオタゴ大学の研究によれば、ニュージーランドの職場ではアルコールの影響で年間16億5,000万ドルの費用がかかっている。それは、従業員が二日酔いで仕事をしたり、仕事を休んだりすることで職場の生産性に影響を及ぼしているためである。
研究では、飲酒が仕事に及ぼす影響を調べるために、さまざまな分野で800人の従業員と227人の雇用主を調査した。
調査結果によると、従業員1人当たりの生産性損失の年間平均損失額は1,100ドルで、年間約5営業日に相当する。
費用は、従業員の平均時給29.50ドルに基づいて計算している。費用の80%は、飲酒のために仕事を休んでいるのではなく、飲酒したにもかかわらず仕事に来ている人たちに関するものである。つまり人々は、二日酔いやアルコールの影響を受けた状態で仕事に就くため、自分の能力を発揮できないことが問題なのだ。
アルコール摂取により職場でのパフォーマンスが低下するという重要な予測因子は、25歳未満、男性、ストレスの多い仕事、および推奨ガイドラインを超える飲酒であった。