まだまだ記憶に新しいニュージーランド最悪のテロ事件がクライストチャーチで起こって早くも3か月が経とうとしています。事件のあった3月15日から数日後、クライストチャーチからは少し離れた北島のベイ・オブ・プレンティ地方で一つのプロジェクトが立ち上がりました。その名も「The Paper Doll Project」

出典: © The Paper Doll Project
ペーパードールプロジェクトとは?
プロジェクトの発端はベイ・オブ・プレンティ在住の2人の兄妹。今回の事件は異なる宗教への理解の欠如から起きたものでしたが、日常的に多様性の中で生きる彼らにはとても理解しがたい事だったのでしょう。「こんなのニュージーランドじゃない!という事をニュージーランドの子どもたちで世界に示そう!」とペーパードールの作成の呼びかけを開始。
色とりどりに描かれたこれらのペーパードールはマオリ・白人・アジア人等見た目も服装も様々で、まさに多様性に富んだニュージーランドを象徴しています。彼らは「すべての異なる文化をルーツに持つ子どもたちが互いに手を取り合っている長い長いペーパードールを作りたい」と話していて、ニュージーランド各地から続々とメッセージ付きのペーパードールが彼らの元に届けられています。
世界からニュージーへ
ニュージーランドから世界に示すべく始まったこのプロジェクトですが、ニュージーランド国内はもちろん、瞬く間に世界にも広まって行きオーストラリア・イギリス・チリ・マレーシア・香港と世界各国の学校や家族からもペーパードールがメッセージと共に続々と届けられているそうです。
目指すは世界記録

出典: © The Paper Doll Project
発起人の兄妹はペーパードールチェーンの世界記録である8.5km越えを目指していて現在も協力を呼び掛けています。Facebookには専用ページが設けられ、日々新しく届いたドールの情報などがアップされています。ご家族や学校で、またはお友達同士なんかで一緒に作ってみるのはいかがでしょう?この活動を通して一人ひとりが異文化理解を深められると素晴らしいですね!
ペーパードールのテンプレートも印刷できるようになっているので気になる方は以下のサイトをチェックしてみてください。