日本からのオンラインショッピングにも15%課税予定!
海外からのオンラインショッピングにGST(15%:2018年7月15日現在)を課税する“Amazon Tax“ (アマゾン・タックス) の導入が、ニュージーランドの歳入大臣、スチュアート・ナッシュ氏により公表されました。
これにより今後、現在日本からオンラインショッピングで購入する価格よりも、実質税金分の15%値上がりする事が予想されます。
Amazon Taxとは何か、施行されることになった経緯、Amazon Tax施行予定日、そしてどんな場合に課税されるのか、今後の動向とあわせて見ていきましょう。
Amazon Tax とは?
ニュージーランド在住者が海外のウェブサイトなどを通じて商品をオンラインで購入した場合、15%のGSTが課税されます。
Amazon Tax施行までの経緯
「ニュージーランド国内にある中小企業にとって現在のシステムは時代遅れであり、海外のオンラインショッピングに太刀打ちするのは難しい。NZ国内で15%課税されている本や、衣類、小物類などの日用品を海外からのオンラインショッピングで安く買う抜け穴を防止することで、国内や地元のお店からの購入を促進したい」との見解で、Amazon Taxが導入された暁には、一年で$235ミリオン、9年以内に$935ミリオンの税金が徴収される見込みで、この徴収された税金は失業給付などに当てられる予定です。
なお、2016年10月1日より施行された通称 “Netflix tax” (海外の業者によってデジタルやリモートサービスをニュージーランドに住んでいる人に販売された場合にGSTが適用される) では、2015年に最初の年に$40ミリオンの税収が見込まれていましたが、実際には$113ミリオンの税収があったので、Amazon Taxも予想以上の税収があるのでは?と見られています。
Amazon Tax施行予定日
2019年10月から導入される予定です。
どんな場合にAmazon Taxは課税されるの?
NZ$400以下の商品 (送料を含む) を購入した場合、Amazon Taxの課税対象になります。
課税方法は、年間$60,000以上ニュージーランドに住んでいる人に商品を販売している海外の業者に、GSTを徴収する義務を課すことでGSTが徴収されます。
今後の動向
ニュージーランド政府は、オーストラリアが2018年7月1日よりGST法の改正“Amazon Tax”を施行することから、オーストラリアのAmazon Tax導入の経験や間違いがあった場合どのように回避できるかを検討できるため、ニュージーランドの導入を2019年10月からに設定しました。
しかしここに来て、思わぬ事態になったため政府は当初の予定を変更するのでは?との見方も出ています。
オーストラリアでの思わぬ事態について、次回詳しく取り上げます。