2016年4月にオープンしたニュージーランド初のホワイトウォーターパークをご紹介します。

オリンピック会場レベルのウォーターパーク

2016年4月26日、南オークランドのマヌカウにオープンしたニュージーランド初のホワイトウォーターパーク「ウェロ／Wero」。ホワイトウォーターというのは川の激流を意味し、白い波が立つことからこう呼ばれています。ラフティングやカヤック競技はこのホワイトウォーターを利用して行われますが、ウェロではそれを人工的に再現。水量などの自然状況に左右されることなく、いつでもウォータースポーツを楽しむことができます。

発案者はニュージーランドを代表するカヌーイストで、1984年のロサンゼルスオリンピックでは3種目で金メダルに輝いたイアン・ファーグソンさん。オリンピックのニュージーランド代表を4回も務めた伝説のウォーターマンであるイアンさんは、2000年のシドニーオリンピックの際にカヌーとカヤックの会場となったホワイトウォータースタジアムを見て、「ニュージーランドにも同様の施設を作りたい」と思いついたそうです。

アイディアを練り、準備を始めてから12年の月日をかけて遂に完成したウェロ。デザインはリオデジャネイロオリンピックの会場にも使われる予定の「ホワイトウォータースタジアム」など、世界各地のホワイトウォーターパークを手掛けたホワイトウォーターパークス・インターナショナル（WPI）が担当。ウェロでもオリンピックのカヌー、カヤック競技の試合が開催できるハイレベルなコースが用意されています。敷地内の人工リバーを稼働させると想像以上に波が立ち、迫力満点。岩やボイルも設けられ、漕ぎ手にパワフルで正確な動作が求められるグレード4（インターナショナルスケール）の川下りが体験できます。

ウェロは営利目的ではなく、オリンピック選手のトレーニングや子供たちの育成、コミュニティへの貢献を第一に考えて作られ、ここで水難事故防止のための課外授業なども行われています。もちろん、一般開放もされていて、空港に近い立地から早くも海外からの旅行者も訪れているそうです。

ウェロで楽しめるアクティビティはこちら！

ラフティング

ウェロの人工リバーはグレード3から4のリバーラッシュ（River Rush）のほか、初心者や子供、ファミリーにも安心なグレード1から2のタマリキリバー（Tamariki River）の2つがあり、体力や経験、好みで選ぶことができます。

タマリキリバー・ラフティング

全長

： 200ｍ

所要

： 1時間30分（ラフティング時間は1時間）

参加条件

： 8歳以上

含まれるもの

： ヘルメット、パドル、ブーツ、更衣室でのホットシャワーの使用

料金

： １名NZ$65、ファミリー（4名、そのうち大人1名以上、子供は8～13歳）NZ$160

リバーラッシュ・ラフティング

全長

： 300ｍ

所要

： 1時間30分（ラフティング時間は1時間）

参加条件

： 14歳以上

含まれるもの

： ヘルメット、パドル、ブーツ、更衣室でのホットシャワーの使用

料金

： １名NZ$85

カヤック

ラフティングよりも技術を必要とされるカヤック。タマリキリバー、リバラーラッシュの両方で楽しめますが、安全のため経験者に限られています。初心者はまずビギナーズレッスンに参加しましょう。

カヤック経験があり、自分のカヤックを持参できる人は1時間NZ$15～、1日NZ$25～でカヤックが楽しめます。カヤックのレンタル（1時間30分NZ$20～）もOKです。主なコースは以下の通り。

カヤックコースレッスン

開催日

： 毎週日曜14:00～16:00

参加条件

： 8歳以上

含まれるもの

： カヤックおよびギア、更衣室でのホットシャワーの使用

料金

： 1名NZ$85

タマリキリバーカヤック

所要

： 1時間

参加条件

： グレード1～2以上のカヤック経験者、8歳以上

含まれるもの

： 更衣室でのホットシャワーの使用

料金

： 1名NZ$15

リバーラッシュカヤック

所要

： 1時間

参加条件

： 中級以上のカヤック経験者

含まれるもの

： 更衣室でのホットシャワーの使用

料金

： 1名NZ$22

スリリングなウォーターフォールも！

ウェロには高さ4.5ｍのウォーターフォールがあり、リバーラッシュでラフティングやカヤックをする人は追加NZ$10でスリル満点の滝下りに挑戦できます。

ウェロではカヤック以外にウェットスーツ（NZ$10）、パドル（NZ$10）、スタンドアップパドルボード（NZ$25）の貸し出しも行っているので必要な場合は利用しましょう。