2003年ワールドカップ優勝したイングランドのハーフバック、マット・ドーソンの、ハカを面白可笑しく真似て踊った「ハカレナ」と称したパフォーマンスが論議を呼んでいる。
バターシー・アイロンサイド・ラグビー・クラブのチームメイトを率いて、ドーソンが、1994年のダンスヒットしたマカレナと、マオリのハカを組み合わせて踊っているこのビデオは、洋服ブランドJacamoが作成した。
ラグビーフィールドでお馴染みのハカの動作から始め、90年代風のダンスの振り付けをミックスしたこのパフォーマンスは、ニュージーランドの政治家や批評家からは、「恥を知れ」と激しく批判された。
しかし当のオールブラックスメンバーは、この挑発的なビデオを軽く笑い流しているだけだ。ケビン・ミラムは「踊るドーソン、面白いじゃないか」と苦笑している。ミラムはあこがれのラグビーのヒーロー選手を真似て、4歳の時裏庭でハカを踊ったのが最初だという。「我々のハカは、チーム全員の気持ちを一つにする特別なもの。ニュージーランドの代表として戦う誇りだ。他人が何をしようとあまり関心がないね」とチャーリー・ファムイナ、ワイアット・クロケットからもコメントが出ている。
ミラムは「正直言って、今週の試合の方がはるかに気にかかっているんだ」と、丁寧に話題を避けた。