ニュージーランド北島東部ギズボーンにある、カテゴリー1の遺産指定を受けた大邸宅「アクトン・エステート」が、価格の期待値を大幅に引き下げて再び売りに出される。不動産サイトOneRoofによると、所有者は日本の木材大手ウッドワン傘下のジューケンNZで、「とにかく手放したい」という姿勢で、11月13日に競売が行われる予定だ。
物件は面積8.53ヘクタール。1907年にクライストチャーチ出身の農家ヘンリー・ホワイト氏が2年がかりで建てたもので、約740平方メートルの母屋には寝室8室、浴室7室があり、別棟のコテージも付く。2007年のギズボーン地震後に再建・補強工事が行われ、所有者側は140万ドル超を費やしたという。評価額は430万ドルで、地域の最高売却額440万ドルに迫る水準だ。
この邸宅は2002年、日本人の木材実業家で故・中本敏夫氏が200万ドルで購入し、ニュージーランド拠点として使っていた。死後はスタッフや来訪客の保養所となったが、2024年末の事業売却を受けて売却圧力が強まり、2024年に500万ドル超を期待して売り出したものの買い手がつかなかった。ジューケンは現在、国内に2つの製材所しか持たず、北部の工場も今年8月に閉鎖している。
担当のレイ・ホワイト社のアラン・ソープ氏は、ブティックホテルやイベント会場、大型の個人邸宅としての再活用のほか、8.5ヘクタールを分割して複数のライフスタイル区画にする案も市場には響きやすいと述べている。NZと日本企業の長い関わりを象徴する邸宅の行方に、地元でも関心が集まりそうだ。
