11月7日の総選挙を前に、労働党のタマキ・マウナウラウ(マオリ選挙区)候補だったカーリン・リオーニ氏が10月23日、候補者を辞任した。党のジャケットを着てギャングのメンバーも出席する集まりで選挙看板を掲げ、パンフレットを配る様子の映像が、ファカータ・マーオリ(マオリ・テレビ)によって報じられたことが発端となった。映像にはモングレル・モブのメンバーも映っていたという。
リオーニ氏は、今月初めに親族の集まりに出席し、ギャングのメンバーも同席していたことは認めた一方、選挙期間中にギャングの拠点を訪れたことはないと主張。集まりが「政治的な武器」にされたと訴え、「家族に背を向けることは決してない」と述べた。同時に「国民党の政権復帰は最も避けたい」として、自ら身を引く決断をしたと説明している。
クリス・ヒプキンス党首は「ギャングと一緒に選挙運動をすることは受け入れられない」「映像は、労働党の候補者に求める基準と相容れない」と述べた。ただし「家族は複雑であり、ギャングから抜け出して人生をやり直す人は支援されるべきだ」とも語った。立候補の受付はすでに締め切られているため、リオーニ氏の名前は投票用紙に残るが、党を代表する立場ではなくなる。
この問題は、緑の党とテ・パーティ・マオリの候補者がモングレル・モブの拠点で開かれた健康イベントに参加した件に端を発している。ヒプキンス氏はこれを「大きな判断ミス」とし、両党が次期政権を担う場合でも法務関連の閣僚ポストは与えないと表明していた。タマキ・マウナウラウでは、今後はテ・パーティ・マオリのオリニ・カイパラ候補と緑の党のフローレンス・テ・オヘアレ候補の2人が争う。直近の世論調査ではカイパラ氏33%、リオーニ氏31%と接戦だった。国民党やACT党は労働党を強く批判しており、終盤戦の争点のひとつとなりそうだ。
