ニュージーランドの総選挙(投開票は11月7日)まで約9週間となり、全国の大半の地域で各政党の選挙用看板(ホーディング)の設置が解禁された。与党・国民党のクリストファー・ラクソン首相と、最大野党・労働党のクリス・ヒプキンス党首による事実上の一騎打ちを軸に、選挙戦が本格的に動き出している。
解禁初日には、連立与党ACT党のデビッド・シーモア党首が深夜に自ら看板を設置し、「一番乗り」をアピールする一幕もあった。10月6日夜にはTVNZ主催の党首討論会が予定されている。議会は9月24日に閉会し、10月1日に解散される。期日前投票は10月26日から始まる見通しだ。
国民党は8月、ラクソン首相の党首としての資質をめぐる党内の動揺に見舞われた。ヘラルド紙が党内から交代を求める声が出ていると報じたことをきっかけに緊急の議員総会が招集され、ラクソン氏は信任投票を乗り切って続投が決まった。首相は党内を揺さぶったとしてクリス・ペンク国防相を全ての担当職から外し、ペンク氏は次期選挙に立候補しないことを表明した。
直近の世論調査では、環境系のオポチュニティ党(TOP)が支持を伸ばす一方、連立与党のNZファーストが後退する動きも出ており、選挙後の連立の枠組みをめぐる駆け引きが続きそうだ。各党はこれから約2カ月、政策論戦と街頭活動を加速させることになる。
