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ウェリントンの住宅価格、ピークから30%下落—全国平均も軟調続く

不動産評価機関「QV(Quotable Value)」によれば、ウェリントンの住宅価格は今なお2022年1月のピーク時に比べ約30%低い水準を推移しており、全国的な住宅相場の低迷が続いています。

国家平均では、住宅価格は同じ2022年1月のピーク時から13–14%下落しており、現在は年間平均約90万7,000NZドルです。

地域別の動向
好調:クイーンズタウン(+2.5%)、ヘイスティングス(+1.7%)などは上昇傾向。
下落:ネルソン(–3.2%)、ウェリントン市(–2.4%)、オークランドや他地域も下落。

ウェリントン市内では特に「ウェスト地区」が最大――ピークの1,442,657NZドルから1,010,714NZドルへ、約29.9%の大幅下落。ローワー・ハットも同様に大きく下落(約300,000NZドル減)。

QVの広報担当アンドレア・ラッシュ氏は、「価格が下がり、金利も緩和が始まっているため、購入しやすさ(アフォーダビリティ)は徐々に改善している」と話す一方、高い生活コスト、失業率の上昇、経済全体の悪化、家計の圧迫などが購買意欲を抑えているとの見解も示しています。

パンデミック後の移民流入が鈍化し、現在は離れていく人のほうが多い状況に変わったとし、これが住宅需要の低下にもつながっているとラッシュ氏は説明しています。

英ガーディアン紙によれば、ニューランドの住宅市場は2021年から全国平均で約13%、主要都市ではさらに大きく下落しており、その背景には高金利、移民減少、都市計画政策の見直しなどが影響しているとされています。