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隔離施設としてのホテル業界

海外からの旅行者が望めない厳しい状況の中、ニュージーランド帰国者に義務付けられている自主隔離の施設として使用されることでホテルは経営を存続している。

とくに南島のホテルは大きな恩恵を受けており、利用者の宿泊はクィーンズタウンは86.2パーセント増、クライストチャーチでは62.3パーセント増えている。北島では56パーセント増のロトルア、41.4パーセント増のオークランドなどが挙げられる。首都ウェリントンでは、隔離者を収容する大規模な施設を備えておらず、増加はそれほど多くはない。6週間のロックダウン後は、国内旅行者からの需要も増えた。7月のスクールホリディ中はさらに多くの宿泊客を記録した。

オークランドが2度目のロックダウンを行った8月は需要はやや伸び悩んだが、解除後は再度利用客の増加が予想されている。


今年の4月5月、ニュージーランド全国ロックダウンに伴いGDPは12.2%落ち込んだが、農業、林業、漁業はわずかに2.2パーセント減に抑えられている。タラナキのダミエン・ロパーさんは420頭の乳牛を飼育するタラナキの農牧家だが、パンデミックが彼のビジネスに及ぼした影響は小さいという。「牛乳は毎日収集されていたし、電気関連でトラブルが起こっても優先的に修理される。ロックダウン中もほぼ通常通り仕事ができた」Yummy Apples社のマネージャー、ポール・ペインターさんは、農業がこの国の成長を促進する希望の星だと考えている。ただし収穫期が近づくにつれ、今年は海外からの労働力に頼れないことを憂慮している。

ホークスベイでは、約1万1,000件の求人が出ると予測されている。