WoolworthsはGoogleと提携し、同社のチャットボット「Olive」にエージェント型AIを導入すると発表した。
2026年後半からオーストラリアで順次展開され、献立提案、手書きレシピの解釈、割引適用、提案商品のオンライン買い物カゴへの追加などが可能になる見通しだ。Woolworthsは「AIが自動で購入を完了することはなく、最終的な承認と支払いは顧客が行う」としている。
一方で今回のアップグレードは、単なる利便性向上にとどまらず、購買の意思決定プロセスそのものを変える可能性がある。買い物の重要な判断は決済時ではなく「何がカゴに入るか」の段階で形成されるため、利用者は商品を比較しながら選ぶ立場から、AIの提案を確認し承認する立場へ移行し得る。時間短縮などのメリットが期待される反面、選択肢がどのように提示されるかが購買行動に強く影響する点は見逃せない。
また、AIの推奨は価格戦略や販促の優先順位など商業的要因の影響を受ける余地があり、従来の広告とは異なる形で消費者の行動を左右する可能性もある。加えて、献立や購買履歴には健康状態や家族構成、生活状況などの情報が含まれ得るため、データの保持や活用範囲、透明性やプライバシー確保のあり方が今後の議論の焦点となりそうだ。
