オタゴ大学周辺(ノース・ダニーデン)の学生フラットについて、7月1日以降施行されている「Healthy Homes Standards(健康住宅基準)」—暖房、断熱、換気、湿気、排水など最低限の居住条件を定めた規定—に適合しているかどうかを確認するための 「Rental Warrant of Fitness(賃貸用WOF)」 の導入を求める声が上がっています。
オタゴ大学2年生のエマーソン・ショーさんとマッケンジー・バーネットさんは、ダンダス通りの家賃195NZドルのフラットの現状について、壁やトイレットペーパーが湿るほど湿気がひどく、バスルームには乾燥機があり換気がなく、毎晩が蒸し風呂状態と述べています。
他にも、カビによって数週間体調を崩し、試験を欠場した学生もいるなど、健康被害の深刻さが伝えられています。
オタゴ大学学生協会(OUSA)のリアム・ホワイト会長は、賃貸用WOFが貼られたフラットであれば「温かく乾燥した住居である」という安心感を得られると指摘。また、市議会による独自の基準確認担当者設置の必要性にも言及しています。
テナンシーサービス(連合ビジネス・イノベーション省所属)のブレット・ウィルソン氏からは、物件訪問時に必ずHealthy Homes Standardsの適合証明を確認し、問題があれば契約後早めに指摘するようアドバイスが出されています。
「賃貸用WOF(Rental Warrant of Fitness)」は、換気や暖房、安全性、衛生など29項目からなる、居住者の健康と安全性を評価するチェックリストです。ニュージーランドのいくつかの自治体で試験的に導入され、一定の成果が報告されています。
