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市内で自転車利用増加中も、さらに多くの潜在的ニーズあり

自転車利用が全国的に増加中です。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチの都市部で、自転車通勤・通学が着実に伸びています。特にウェリントンの中心市街地への4つの自転車ルートでは、前年比+9.1%の利用者増(3月)を記録しました。

クライストチャーチの成長率は、2017年以降、40%の増加を達成。新たなサイクルウェイ整備直後に利用者が急増し、年間約400万回の利用がカウントされています 。

利用者にはさらなる拡大余地があるようです。特にウェリントンでは「安心して走れる専用ルートが整備された」との住民の声が増え、自転車利用のハードルが降りています。特に新ニュータウン→市中心部ルートでは +94%の伸びが見られました 。

しかし課題も浮き彫りになってます。オークランドでは「車との混走が不安」「自転車を持っていない」という声が多く、具体的には41%が交通との共存に抵抗感、67%が自転車未保有と回答しています 。

地形・風・体力の問題から、普通の自転車だけではなくe‑バイクが普及の鍵になりそうです。オークランド交通局は、e‑バイクの貸し出し制度を試験的に導入する予定です 。

都市内のインフラ整備により、自転車利用は確実に増えていますが、まだまだ「不安」「持っていない」層も多く存在します。今後の注目は、交通安全対策と自転車本体やe‑バイクの普及促進が両輪となること。これにより、未利用層の取り込みが期待されています 。