ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

今年の木コンテスト優勝は歩く木

ニュージーランドの樹木文化協会が毎年行っている今年の木コンテスト。今年は南島ウェストコースト、カラメアの墓地近くにあるノーザンラタが選ばれた。

この木は周囲の人々から「歩く木」という名で親しまれている。その名の通り、あたかもハイヒールをはいた足で生えている大地を歩き去ろうとするように見えるからだ。

その姿は、トールキンのロード・オブ・ザ・リングに登場するエントを彷彿とさせる。

ニュージーランドに生息するノーザンラタは、花をつける木の中では最も高く、樹齢は1,000年に及ぶこともある。

コンテストのライバルには、レイク・ワナカの有名な木、南島ジェラルディンのメインストリート最初の家のそばにある大きなトタラが含まれている。

歩く木のある地域は、150年前は牧場地として栄えていたが、今はこの木だけが残されている。

ラタは着生植物で、通常他の木の上に根を張り生活し、成長すると大地に根を下ろす。歩いているように見えるのは、これは着生した元の木に別の木が倒れ、その結果幹が二つに分かれたからだとも想像できる。