レイチェル・イェーブリー-ウィルソンさんが、そのアシカの子どもを見かけたのは、ネルソンの職場に向かうために、アップルビーに近いステートハイウェイ60を車で走っていた時だった。
「何か黒いものが道路の上をごそごそしているのを見て、『まあ、犬が車にひかれたんだわ!』と思いました。その動き方からして、『後ろ足をひかれたんだ』と信じたのです」
周りの車はその生き物を無視して行きかうだけだった。レイチェルさんは近づいて詳しく見てみると、それは全く犬ではなかった。
「えー、アシカが高速道路で何をしているの?」と仰天したレイチェルさんは、驚くのもそこそこに車を止めると、リサイクル用ゴミ箱でアシカを捕まえることに成功。
「そして行きかう車を体を張って止めたんですが、きっとみんな『このクレイジーな女性は何をやっているんだ?』と思ったでしょうね」とレイチェルさん。
ニュージーランド保護局(DOC)は、アシカや他の野生動物を見ても、個人で手出しせずホットラインに連絡するよう推奨している。
最終的には、かけつけたDOCのスタッフがアシカを海に帰すことに成功した。